シンプルでモダンな表情がさりげなく個性を主張するレギュラーモデル
・広大な大自然の中で星々がゆったりと流れるさまを、煌めく大小の螺鈿細工で6時位置の小秒針部分に表現しています。小秒針の中心から外に向けて徐々に拡がっていくよう計算しながら一つ一つ丁寧に貝片を配置しています。
・細くて長い12、3、9時のアワーマークは螺鈿細工、その他のアワーマークと小秒針周りの4か所のマークは高蒔絵(※1)で描かれています。手描き蒔絵において、歪みのない美しい直線を描くことは最も難しい技の一つです。
・ムーブメントは、極薄機械式ムーブメントの中から、小秒針つき「キャリバー6898」を搭載しています。
高級機械式時計にふさわしい極薄ムーブメント
・1.98㎜という薄さゆえ、68系ムーブメント搭載製品は、雫石高級時計工房(※2)において、高度な技能を有する時計師が一貫して組立・調整からケーシングまで手掛けています。ひとつひとつの部品の形状補正やアガキ(部品と部品の間に必要な隙間)調整には100分の1㎜単位の精度が求められるため、時計師の手先の感覚のみで最終的な仕上げを行います。68系は、一人の熟練時計師でも一日にわずか1個から2個しか組み立てられない、少量生産のムーブメントです。
(※1) 高蒔絵
蒔絵技法のひとつで、漆で絵柄を描いて盛り上げた上に金粉を蒔き、立体的に仕上げる技です。動いているか分からないほどゆっくりと筆先のみを動かして描くため、熟練の技と非常に高い集中力を要する高度な技法です。
(※2)雫石高級時計工房
盛岡セイコー工業株式会社(岩手県岩手郡雫石町)内にあり、部品製造から組立までを一貫して行っています。2004年設立の日本有数の高級機械式時計専門工房です。